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妊娠中の体重管理は大変です。
増えすぎもいけませんが、
増えない場合も問題が生じるケースがあるのです。
妊娠中の目標体重はBMI値によって算出されますね。
この数値を元にして妊娠中の体重増減を計るのですが
中にはかなり体重の増加が少ない方がいるのです。
これにより心配されるのが
・貧血
・子供が成人してからの生活習慣病
・低出生体重児です。 |
胎内で赤ちゃんが成長するにつれ、
お母さんが食事から摂取するタンパク質は
ほとんど赤ちゃんの為に消費されてしまうようになります。
この為、鉄欠乏製貧血を発症しやすくなります。
◆貧血が原因で起きる障害
・妊娠中毒症を起こしやすい
・微弱陣痛
・出産時に出血が多くなる
・産後の回復が遅くなる
・胎児の発育が悪くなる
◆妊娠中の貧血を防ぐ為には?
・タンニンは鉄分の吸収を下げるので、
これを含むコーヒー・緑茶・紅茶を食事中
そして食事を終えてから一時間程度は摂らないようにする。
・鉄はビタミンCで吸収が良くなります。
ですからビタミンCが含まれる野菜やフルーツを積極的に摂るようにしましょう。
・良質のタンパク質・鉄分を含む食べ物を摂るようにしましょう。
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子供が成人してからの生活習慣病のリスク・低出生体重児
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新生児の体重は年々減少傾向にあります。
2003年には低出生体重児が全体の約10%近くにまで
増えているというデータがあります。
低体重で生まれた赤ちゃんは、
大人になってから動脈硬化・糖尿病・高脂血症などの
生活習慣病を発症するリスクが高くなるということが分かっています。
これは元々イギリスでデイビッド・バーカー博士が唱えた「バーカー説」によるもので、
これは今から20年以上も前に発表されているものです。
その後アメリカ、フィンランド、ノルウェー
そして日本でもバーカー説と同様の研究結果が出ています。
しかも今や生活習慣病は大人のものだけではありません。
小学生でもメタボになる時代です。
妊娠中に体重が増えない場合は医師にしっかりとアドバイスを受けて、
バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。 |
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